あきらめなかった先に、幸せがある

卵子提供を決断すること自体、決して簡単なことではありませんでした。しかし、決意したからといって、すぐに幸せが訪れたわけではなく、卵子提供の奇跡は私にはすぐには訪れませんでした。 3度の流産と度重なる治療を乗り越える中で、クリニックの皆さんが家族のように寄り添い、支えてくださいました。4回目の胚移植では、綿密な治療計画のもとでさまざまな困難を乗り越え、最終的に双子を無事出産することができました。 医療を心から信頼し、治療方針にしっかりと従ったからこそ、ようやく自分自身の幸せを迎えることができたのだと感じています。

2026-07-25 00:00:00

あきらめなかった先に、幸せがある

卵子提供の奇跡 - 私には当てはまらなかった


不妊治療の最後に行きつく最後の選択肢の一つ、卵子提供
ここに至るまでに辛く疲弊した状況で、更なるこの決断は皆さん容易ではないかと思われます。
私もその1人で、最後の希望を胸にコウノトリの門を叩きました。 

これまでが嘘のように、あっという間に妊娠、出産、かなりの高確率が待っている。そんな世間の噂に自分を奮い立たせ挑んだ移植。
しかし、私には当てはまりませんでした。

一度目の移植は心拍確認でいきなり流産
二度目の移植は心拍確認を待たず流産
三度目に至っては妊娠に至らず
身も心もこれまで以上にボロボロで今思い返しても吐き気が止まりません。

治療中に私の場合は別の問題が発覚し、困難な状況となりました。
渡航回数も度重なったことは、費用も体力においても全ての負担となり、投薬が合わずアナフラキシーと思われる症状にも陥り、ベンリスタ、IVIGの幾度にも及ぶ点滴治療では時に、点滴後の体調不良に見舞われ、血栓対策に関しては大量のフラグミンの投与を長期使用することで、またもや副作用に悩まされ、ベッドで横になって眠ることもできない状態に陥り、恐怖を覚えました。

しかし、コウノトリは可能性が少しでもある限り医師は諦めず、私を引っ張り上げてくれました
そして、スタッフは身内、家族以上の愛情と献身を惜しみなく与えてくれ、崩壊寸前の心身を支えてくれました。
 

子どもを望む勇気と、コウノトリの専門医療チーム


四度目の移植、これまでの結果を元に徹底した治療法と管理で現在、心拍確認も乗り越え、無事に男女の双子を抱くことができました。



「医療は100%ではありません」。
しかし、この特別な治療を扱い、突然の落とし穴や困難にも速やかに対応できる高度な技術、設備、知識を備えた医師、そして全力で支えてくれるスタッフ、この全てを備えた病院を世界中探しても、簡単に見つけることは不可能に近いと思われます。

時間を無駄にせず、まずはコウノトリな門を叩いてみてください。これが私から皆さんにお伝えできる唯一の言葉です。

 

信頼と協力で見つける、あなたの幸せ


そして、私たちは高額な費用を支払う患者様ではありません。
門を叩いてからは、コウノトリのチームの一員です。

良くない状況にぶち当たっても、危険を回避し、治療を成し遂げるには、コウノトリに全てを委ね、心からの信頼とリスペクトを忘れずに私たちは臨まねばなりません。

医師、スタッフが全力を尽くせるよう、私たちの協力、努力は不可欠です。そしてこれらの努力は、必ずより良い結果に繋がることに間違いありません。

私達の努力は、同じ思いをしている人達、生まれてくる自分の子供達の未来をも助けることにもなります。

お腹の子を運んでくれ、私を「人」として大きく成長させてくれたコウノトリで、あなたが幸せになれるよう心から願っています。ご参考になれば幸いです。

 

コメント:

移植1回目で心拍確認。その時は1回目の移植でご卒業いただけるものと信じていました。

正常胚を移植するも心拍後の流産、胎嚢確認後の流産..3回目の移植では妊娠反応が見られず、どれほどの涙を流されたか想像もつきません。

4回目の移植では、この患者様の敵でもあるB細胞に対処するため、新しく採用した免疫治療薬「アザチオプリン」、またベンリスタ点滴やIVIGの投与などの免疫治療を取り入れ、無事双子ちゃんを妊娠されました。 安定した心拍確認までは患者様はもちろん、私も気を抜けませんでしたが、出産の嬉しいご報告を受け、チーム皆で喜んだことが今でも思い出されます。

当院では失敗をただの失敗とせず、ご滞在の間に受けていただく免疫検査から原因をみつけ、対象を見定めた治療を行っています。 投薬を変え、量を変え、細かな検査を行なっていただくことで、胚が一番過ごしやすい環境を整えます。時には多めの投薬をお願いすることもありますが、患者様の健康を第一に、とても頻繁なご体調のお伺いをし、医師が投薬調整を行っています。
 

  1. 43歳以上など、年を重ねた方は卵子の質と年齢は大きなかかわりがあるため、卵子提供も選択肢の1つとしてご検討ください。 またAIを取り入れたマッチングで、外見の類似度も80%と高く、またドナーさまの年齢は若いため、PGS検査は必須の検査ではありません。 約90%の方が1回のマッチングでお子様をご出産されています。
     
  2. 当院での治療歴
    移植 ERA検査 移植した胚盤胞 投薬 結果
    1回目 未実施 正常胚1個 Arixtra 心拍確認後に流産
    2回目 120時間 正常胚1個 高用量のArixtra
    Humira+Cimzia
    心拍確認後に流産
    3回目 120時間 正常胚1個 高用量のFragmin
    Benlysta
    不成立
    4回目 120時間 未生検胚3個 高用量のFragmin
    アザチオプリン
    IVIG
    Benlysta
    男女の双子を出産

     

*実際の治療は医師の診断のもと行っていきます。
本文は編集当時の治療状況、及びご提案です。